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痛風の原因は何?尿酸が関係?

背が痛い男性

痛風とは突然、足の親指の付け根辺りが猛烈な痛みに襲われる病気で、風が吹くだけでも痛いことが病名の由来となっています。
実際に痛風が重症化してしまうと足の親指の付け根だけではなく、くるぶしなど大きな関節に痛みが生じる場合もあり、立ち上がることすら困難なほどです。

痛風は人間の体内で起こる代謝によって作られた尿酸が原因で起こります。
通常、尿酸の量は一定で生成されすぎた場合は体内に排出されていきます。
しかし、生活習慣などの理由により排出が追い付かなくなると高尿酸血症という状態になり、体外に排出されなかった尿酸は結晶となり関節に付着します。
そしてこのような状態が長く続くと結晶が剥がれ落ちてしまい、それを白血球が異物と認識し炎症を起こし、痛風の症状が出てしまいます。

なお、この尿酸はプリン体が体内で分解された時にできる物質です。
プリン体とは臓器の活動や筋肉の運動には欠かせないものですが、プリン体が多く含まれた食べものを摂りすぎると、尿酸の元となってしまいます。
なお、プリン体が多く含まれる食べものはレバー、白子、肉類、魚介類などがあげられます。

また、ビールにも多くのプリン体が含まれているため、痛風になった人はビールではなく、プリン体がほとんど含まれていないウィスキーや焼酎を飲むといった話が聞かれますが、ウィスキーや焼酎も痛風の原因になる場合があります。
なぜかというと、アルコール自体が分解される時に尿酸を生成することや、尿酸を排泄するのを妨げる作用がある為です。
また、ワインは尿酸値を上げづらいというデータもありますが、やはりアルコールを含んでいるという点から、飲みすぎてしまえば痛風の原因となる可能性があります。

しかし、痛風は飲酒や食生活といった生活習慣が原因であることは3割ほどで、残りの7割ほどは尿酸が過剰に生成されることや、排出の低下などその人が生まれ持った体質など、遺伝的な要素と言われています。

筋トレのせいで痛風になることもある?

このように痛風にはプリン体と尿酸が大きく関わっています。
そのため、ぜいたく病と言われるように痛風を患っている人は不摂生なイメージがつきまといます。
しかしながら、普段からしっかりと筋トレを行い、引き締まった体型の人でも痛風になることがあります。

では、なぜそのような人が痛風になるかというと、筋トレ自体が痛風の原因になる可能性もあるからです。
プリン体とは、特定の食べ物に多く含まれると先に説明しましたが、痛風はプリン体を摂りすぎるだけでなく、体内でも生成されます。
筋トレを行う際にはATPというエネルギー源が使用されますが、このATPが消費される際にプリン体が作られてしまいます。
また、筋トレは筋肉に負荷をかけ筋繊維が破壊され、それを以前よりも修復し大きくすることで筋肉を大きくすることが目的です。
この筋繊維が破壊される際に尿酸が多く作られ、結果として尿酸の排泄が追い付かなくなり痛風を引き起こすことがあります。

また、無酸素運動である筋トレは乳酸という疲労物質を蓄積させます。
乳酸には尿酸の排泄を妨げる働きがある他にも、筋トレ中のかく汗によって体内の水分が失われることで血中の尿酸値が上がり、結晶化しやすくなったり、尿から尿酸を排泄しづらくなるといったこともあります。
なお、筋トレをする人にとってタンパク質は欠かせない栄養素ですが、タンパク質を多く含む食材にはプリン体も多く含まれていることが多いため、筋トレに伴う食生活が痛風の原因になってしまいます。

しかしながら、適度な筋トレは痛風に効果的なので、筋トレはあまり激しく行わないことが大切です。
また、有酸素運動は無酸素運動に比べてプリン体や尿酸を生成させにくいので、筋トレの代わりにランニングやウォーキングなどの有酸素運動を行うと、筋トレによる痛風の予防に効果的です。